散歩中に綺麗に花の咲く梅の木を見つけた。 何方かの宅地内の庭木の様なのだが、どうも人気がない。 日中にも関わらず雨戸が締め切られたままで、どうやら空き家の様だ。 人の世代というものは繋がらないことが間々ある。 親の建てた実家を子の世代が引き継がずにそのまま空き家になる例を身近にみてきた。 もしくはそもそも引き継ぐ世代が居ない場合もある。 それでも梅の木は毎年綺麗な花を咲かせているのだろう。 例え人という主人が居なくなってしまっても。 実は自分が樹木に強く惹かれる理由は此処にあるのではないか、とふと思った。 人とは違う時の流れの中を生き、そして人生よりも遥かに長い。 既に遠からず自分の最期を意識せねばならない歳になって羨望の思いは増すばかりである。
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