合格者発表の翌日に合格証書が届いた。 お約束通り何故🐸はこの国家資格に否定的なのかお話しよう。 この資格は完全にWindows環境が前提になっている。 それが元凶であり、致命傷であり、途方もない愚行であるか、恐らくお役人は分かっていない。 アートで飯を食っている人は殆どMacintoshを使っている。 決してオシャレだからとか軽薄な理由でそうなったのではない。 何事にも道具は至極大事である。 弘法筆を選ばずというのはアートの世界では決して通用しない。 例えどんな筆でもフツーの人より凄い字が書けたとしても、真のアーティストなら筆という道具にも一切妥協せず、至高の作品を作るに違いない。 現代のアーティストの筆としてのパソコンにMacintosh以外の選択肢はない。 それはMacintoshがアーティストの為に作られた唯一のパソコンだから。 道具として研ぎ澄まされているから、どの機種でもキー配列に戸惑うことはないし、複数のアプリケーションを横断しても操作に一貫性がある。 徹頭徹尾作品作りの為の脇役であり、パソコンを操作している事すら忘れる事が出来る。 一方のDOS/V機はどうか? キー配列のメチャクチャな機種も多いし、アプリの仕様もまちまち、そもそもWindows陣営として規格統一する気すらない。 恐らくそんな難解なパソコンを使いこなせる事が偉いとでも思っているのだろう。 試験会場のパソコンは富士通のLIFEBOOKというノートパソコンだった。 独立したテンキーまで備えた一見ビジネスには便利そうな機種だが、キー配列がクソみたいに煩雑だった。 NumLockキーがテンキーの側にない。 更にファンクションキー群が異様に小さく、トドメに単一キーではなくコンビネーションになっている。 もう嫌がらせ以外にキー配列の企図が思い当たらない。 いい加減目を凝らして謎解きするのがバカらしくなったので、試験会場の監督官を呼んでナムロックはどうやるのか訊いてみた。 もちろん試験の注意書きにパソコンやアプリケーションの操作に関する質問には答えられないと明記されているのは知っていた。 案の定そういうご質問にはお答えできませんという至極真っ当な返答だった。 程なくして会場の遠くの方でも監督官が同じ返答をしていた。 どんな質問をしたのかは知る由もないが。 試験開始直前に監督官が前方の壇上で以下の様な事を諭すように言った。 「皆さんの目指す業種は会社側が用意した色々な機種を使いこなせなくてはなりません。」 これが自分への当て付けで言ったのかどうかは分からないが、毎回言う事でもあるまい。 だがこの言葉こそが、この国家資格が愚の骨頂の上に成り立っている証左と言える。 何故に機種によって操作性がマチマチな事が前提で、それに疑問を感じないのか? 別に機種による操作性の違いを吸収できる事が偉い訳では決してない。 だからこの業界の人は道具としてきちんと統一性を持ったMacintoshを皆使っているのではないか? 再度問いたい。 なぜ試験環境がWindowsオンリーなのか?
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